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さっくり濃厚な生チョコスフレ「マジドゥショコラ」を堪能

ときどきドキドキ自由が丘ライターの三根です。

自由が丘駅南口から、トレインチを抜け、さらに少し線路沿いに進んだあたりにある「マジドゥショコラ」に行ってきました。

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2016年12月にオープン後、TVや雑誌など、様々なメディアに取り上げられ、特に近年話題の、黄金色に輝く「第4のチョコ」の代表的な店舗として有名に。

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第4のチョコ

第4のチョコというのは、ホワイトチョコを焼き上げ、キャラメルのような風味のある濃厚でミルキーなチョコ。
マジドゥショコラでは、この第4のチョコとカカオ55%のチョコレートを2層にし、甘みと苦味のコントラストが味わえるようにした「NO.4」という商品を販売しています。

と、そんなマジドゥさんですが、代表的な商品は店名を冠する「マジドゥショコラ」という生チョコスフレ。

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こちらは実食。
いただきます。

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あまくて濃厚!けど重くない

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甘いけど、もっさりとしない、後を引く、甘さ。

ガナッシュとか、ガトーショコラって濃厚で一口目「美味しい!」と思うのですが、食べ終わる頃には口の中が飽き気味になりますよね。
甘くて美味しいものは特に。

こちら、見た目は濃厚なチョコレートケーキのようですが、「スフレ」の製法を活かしているそうで、口当たり滑らか。

濃厚チョコ好きにはたまりません。
そして、濃厚チョコ好きとは私のことです。

なぜこの商品を作ったのか、チョコにはどんなこだわりがあるのか、オーナーの松室さんに聞いてみました。

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オーナーの松室さん(手に持っているのはカカオ豆)

「マジドゥショコラでは、『ビーントゥーバー』といって、原料のカカオから板チョコまでの製造工程を管理しています。カカオ豆は、その産地によってはもちろんですが、自然のものなので、採れる年によっても味や香りが異なります。そのため、チョコレートにするにしても、それぞれ適切なローストの仕方や、甘みの付け方が異なるのです」

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店内、イートインスペースの壁には、カカオ原産国と、産地ごとにどんな配合でチョコレートを作ったかが見ることができる。

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「例えば、最近カカオに含まれるポリフェノールが健康にもいいと言われ、カカオ99%とか100%のチョコレートがありますが、多くの人のイメージでは『苦くて食べられたものじゃない。でも体にいいのなら食べる』というものではないでしょうか。確かにカカオ豆をローストしただけでは苦味が強いのですが、カカオ豆の種類だったり、ローストの方法によって甘みを出したり、100%でも食べやすいチョコレートを作ることもできます」

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板チョコのコーナーには、カカオ30%ほどのものから100%まで揃っており、それぞれに産地が異なります。試食もできるので、味の違いを見てから買うことも。

「マジドゥショコラでは、『カカオ豆をどれだけ美味しく食べられるか』をコンセプトにしており、そのためチョコレートだけでなく、ナッツのように食べられるようにローストしたカカオ豆も販売してます」

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ナッツのように食べられるカカオ豆。ほろ苦いものから、砂糖をまぶしたチョコレートのような味わいのものまであります。

「そんな風にカカオ豆から作った板チョコを使い、さらに63%や75%などのチョコレートの違いをわかるようにと、スフレから着想を得たガナッシュとして作ったのが、『マジドゥショコラ』です」

なるほど。
カカオ豆から作っていることを活かして、独自の配分でチョコレート菓子を作ることができるんですね。

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店内には、ところどころに現地の子どもの写真が飾られています。
松室さんが各地にこさえた現地妻との愛の結晶・・・ではなく、産地で働く子どもたちだそうです。

カカオ栽培をしている地域は、貧しい国も多く、子どもは勉強もほとんどできずに農場で働きます。
フェアトレードなど生産者に還元する取り組みもありますが、中間手数料が多くかかり、それほど貢献できていないのが現状。
そこで、マジドゥショコラでは、生産者と直接売買をするバイヤーと取引し、そこで流通と同じくらいの価格で購入することにより、なるべく現地にお金が落ちる取り組みをしています。
それが子どもたちの笑顔となり、美味しいチョコレートを食べる私たちの笑顔となる。

そんな想いを込めてつけられたのが、このマジドゥショコラ。

その意味はー

ーチョコレートに魔法をかける、笑顔に魔法をかけるー

素敵です。

現地でカカオを発酵させるのは結構な重労働。
それを赤道直下の熱い地域で、おこなう子どもたちは、それが甘くて美味しいチョコレートになるなんて知ることもなく、「このカカオ豆はなんでこんなにかき混ぜるんだろうか」、と思う暇もなくかき混ぜているんだとか。

マジドゥショコラでは、そんな子どもたちに、それぞれの産地が書かれたチョコレートを定期的に送っているのだそう。

それがこの笑顔。

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松室さん
「実際はチョコレートを広げた瞬間、子どもが群がって、あっという間になくなってしまうみたいです笑 でもそうやって自分達が働いた結果がどうなっているのか、というのを知ってもらって、一人でも笑顔になれたらいいなと思っています」

日本では板チョコをベルギーなどから輸入して、それを加工して販売するチョコレートが主流だけれど、

松室さん曰く「日本でカカオ豆からチョコが作れないことはないです。そうすることで、独自の味や、細かい調整もできて、よりチョコレート自体を深く楽しむことができるはず」。

一枚のチョコにもストーリーがあって、そんなチョコレーを深く知ることができる「ビーントゥーバー」という考え方。
大切な人へのお礼やプレゼントにいかが?

■HPhttp://www.magieduchocolat.com/
■営業時間:10:00-19:00(カフェL.O 17:30)
■定休日:火曜日
■158-0083 東京都世田谷区奥沢6-33-14 1F
東急東横線 / 東急大井町線 / 自由が丘駅徒歩3分
■tel.03-6809-8366
■fax.03-6809-8369

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